三人寄れば文殊の知恵。
三本の矢。
そして、三種の神器。
このように「3」という数は、なにかと縁起の良い数字なのかもしれません。
今回は、僕たちのような小規模ビジネスの個人起業家に必要な、マーケティングの「三種の神器」について解説します。
マーケティングの「三種の神器」とは?
「三種の神器」という言葉。
この言葉は、もともと日本神話からくる、歴代天皇に伝わる神器鏡・玉・剣のことです。
しかし今では、一般的に電化製品の「三種の神器」という意味で使われたりします。
戦後の日本においての「三種の神器」は、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫のことをさします。
それが、1960年代になると「新・三種の神器」カラーテレビ・クーラー・自動車の「3C」が生まれます。
さらに時代が進んで、1990年代になると「デジタル・三種の神器」デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型テレビといったように、時代によって「三種の神器」は変わってきています。
もちろん、僕たちのような小資本の個人起業家が行うマーケティングにも「三種の神器」と呼ばれるものがあります。
小さなビジネスが仕組みを構築するために欠かせない「三種の神器」がこの3つです。
広告
見込み客を集める広告のことを「リードジェネレーション広告」と呼びます。
「リード」とは、見込み客のこと。
つまり、リードジェネレーション広告とは、「お試し客・見込み客」を集めるための広告のことです。
目的は、あくまでも見込み客との出会いを作ること。けっして売ることではありません。
オンラインであれば、Facebook広告、YouTube広告、PPC広告、バナー広告など、オフラインであれば、折り込みチラシ、クーポン雑誌、フリーペーパー広告、DMなどがあります。
手紙
僕たちのような小規模ビジネスオーナーの唯一のマーケティング戦略は、
「広告でリード(見込み客)を集めて、手紙で商品を売る」です。
リージェネレーション広告でお試し客・見込み客を集めたら「信頼を得る」「教育する」「販売する」のステップを段階的に踏んでもらう流れを作っていきます。
この流れができれば「不特定多数」から集めたお試し客・見込み客は「特定多数」になります。
その結果、お金のかかる広告を頻繁に使う必要がなくなります。
そこで大いに役に立つのが「手紙」です。手紙をうまく使って見込み客と人間関係を構築していきます。
手紙とは、ある特定の一人に向けて書かれた文章のことです。
手紙の代表的なものとして、セールスレター、サンキューレター、ニュースレターなどがあります。
自社サイト
インターネット、特にSNSが普及したことにより、消費者の行動モデルにも大きな変化が起こってきました。
一昔前までは、新聞や雑誌、ラジオ、テレビといったマスメディアに加えて、チラシやDMといった方法で、広告主のメッセージをシンプルに消費者へ届けるというモデルが主流でした。
しかし、インターネットが普及したことにより、消費者自身が情報を検索したり共有発信することが簡単にできるようになり、従来の方法に加えてもう一つの情報入手経路が出現しました。
それが、「SIPS」と呼ばれる消費者行動モデルです。
参考:【最新】ソーシャルメディア時代の消費者行動モデル「SIPS」とは?
つまり、現代社会の人々の購買行動の中には常に、「インターネット」が組み込まれているわけです。
「私はオフラインのチラシでお客さんを集めてるから関係ない話だ」
いいえ、あります。
チラシで商品・サービス・会社・店舗に興味を持ったら、お客さんはすぐにネットで検索します。
共有された情報から裏を取りにいきますよ。
あなたが好むと好まざるに関わらず、今の時代には「自社サイト」は必須です。
以上、この3つが小規模ビジネスオーナーの個人起業家に必須なマーケティング「三種の神器」になります。
最後に一つ、注意事項を。
あくまでもマーケティングの三種の神器は「ツール」です。
道具を扱うための「スキル」が別途、必要になることはお忘れなきように。
まとめ
個人起業家にとって「広告」「手紙」「自社サイト」は今や必須のツールである。
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