SNSが普及したことにより、消費者の行動モデルにも大きな変化が起こっています。
一昔前までは、新聞や雑誌、ラジオ、テレビといったマスメディアに加えて、チラシやDMといった方法で、広告主のメッセージをシンプルに消費者へ届けるというモデルが主流でした。
しかし、インターネットが普及したことにより、消費者自身が情報を検索したり共有発信することが簡単にできるようになり、従来の方法に加えてもう一つの情報入手経路が出現しました。
今回は、最新の消費者行動モデル「SIPS(シップス)」について詳しく解説します。
この記事の目次
「SIPS」の基本的な流れと概要
SIPSは、Sympathize(共感する)⇨Identify(確認する)⇨Participate(参加する)⇨Share&Spread(共有・拡散する)のそれぞれの頭文字から取られています。
SNSを積極的に利用している消費者を顧客に取り込むうえで、重要になる概念の一つです。
S:(Sympathize:共感する)
商品・サービスに対して「共感」を得るためには、普段の広告活動がとても重要になります。
しかし、ただ広告を打つだけでは共感は生まれません。
いかに、消費者に共感される広告を打つかがポイントになります。
さらに、その情報を共感し、広めていく人(例:信頼できる友人、有名人、権威者など)の助けを得られるかが勝負の分かれ道になります。
質の良い商品やサービスを作り、SNSを使って継続的にユーザーとコミュニケーションを取りながら、信頼関係を構築していきます。
I:(Identify:確認する)
現代社会のように情報が溢れる成熟市場により、消費者は情報に対してますます疑い深くなっています。
いくら共感を覚えた商品でも、本当に自分の価値観にあっているかどうかを検索するだけでなく、友人や知人の意見、専門家、専門誌、マスメディアなど、多くの手段を使って情報を集めます。
主観的かつ客観的に納得できれば、次の段階「参加する」へ進みます。
P:(Participate:参加する)
購買まで至らなくても、利用しているSNSを使って「とりあえず友人に伝えよう」と考え、「いいね!」ボタンなどで軽い気持ちで友人や知人に広めることを「参加する」と呼びます。
FacebookやTwitterの「シェア」や「リツイート」がそれにあたります。
「確認」を経て「参加」した消費者は、その参加活動や情報を友人・知人とSNS上で「共有」しようとします。
それはつまり、「あなた」という発信元への「共感」も生まれます。
さらにSNSでつながった情報経路は、コミュニティを超えて自然に「拡散」していきます。
以上が「SIPS」の解説になります。
現代のようなソーシャルメディア時代のキーワードは、「つながり」と「共感」です。
従来のマーケティングでも「共感」の重要性は叫ばれてきましたが、今後はますます「共感する」というキーワードが重要なウェイトを占めてくるでしょう。
実際、「シェア」「リツイート」というアクションも、その内容に共感したからこそ行動に移すのであって、全く自分と考えが違っていれば行動には移さないでしょう。
つまり、ソーシャルメディアにおいて情報を拡散させるためには、「SIPSの原則」に従い、まずは「共感を得ること」が最重要になるわけです。
ただし、使い方を誤ると”逆”共感パターンで炎上する危険性もあるのでくれぐれもご注意を!
ソーシャルメディアは「社会的な器」であるという意識が必要不可欠です。
まとめ
消費者行動モデル「SIPS」を意識しながら、最新のマーケティングを実践しよう。
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