物語には、記憶に残るパワフルな力が存在します。
あなた自身や商品・サービスの「ストーリー(物語性)」を外部に情報発信していくことで、ブランド力をアップしていく手法のことを「ストーリーブランディング」と呼びます。
ストーリーが持つ「人の感情を動かす力」を活用したこの手法は、僕たち個人起業家にとって効果的なブランディング手法として最近注目を集めています。
一度、あなた自身を振り返ってみてください。
漫画やアニメに描かれたストーリーからたくさんのことを学んできたのではないでしょうか。
例えば、
「ドラゴンボール」「ワンピース」「スラムダンク」「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」といった物語から、
恋愛の痛み、友情の大切さ、逆境への挑戦、家族の愛情、人間の弱さなど、、学校の授業では教えてくれないことをたくさん学んできたことでしょう。
こうした優れた「ストーリー」は、僕たちの感情を大きく揺さぶります。そして、激しく行動へと突き動かします。
この偉大な力をあなたのビジネスに使わない手はありませんよね?
そこで今回は、人の感情を激しく揺さぶる3つのストーリー構成についてご紹介します。
①逆転型ストーリー
負け犬が「あるきっかけ」を契機に大変身してヒーローになる。そんなストーリー展開です。
ちなみに、ハリウッド映画のほとんどがこのパターンです。
例えば、この有名な広告。この型を使っています。
私がピアノの前に座るとみんな笑った。でも、私がピアノを弾き始めると・・
この型はいろんなパターンで使えます。
例えば、
「私がフランス人から話かけられるとみんな笑った。でも、私が笑顔でフランス語を話し始めると・・」
フランス語を話すことができない「負け犬」が、いつの間にか笑顔でフランス語を楽しむヒーローに。
その「あるきっかけ」となったのが「あなたの商品・サービス」という構成です。
この「逆転型ストーリー」は「スターストーリー」とも呼ばれたりします。
②勝ち組・負け組型ストーリー
「世界一売った」と言われるセールスレターがこの型を使っています。
ある晴れた春の夕暮れ時。
大学を卒業したばかりのとてもよく似た二人の青年。
20年後、二人は再会する。
彼らは偶然にも同じ会社に勤めていた。
そして、相変わらずとてもよく似ていた。学生の頃と同じように。
でも、たった一つだけ違うことがあった。
一人はその会社の一部門の担当責任者。
でも、もう一人は社長になっていた。
何がこのような差を生んでしまったのか?・・・
この差を生んだのは、「あなたの商品・サービス」というストーリー展開です。
「勝ち組」はあなたの商品を使っていた。
「負け組」はあなたの商品を使っていなかった。
このようなコントラストの構図を持ったストーリー構成です。
③起源型ストーリー
「それは15年前のことでした・・」
などで始まる商品の開発秘話やあなたがビジネスを始めたきっかけなどをストーリーで伝えます。
高校生の時から私を勇気付けてくれた田中くん。
今でもずっと私の店に通ってくれています。
素敵な奥様と二人のかわいいお子様を連れて。
ただただお客様に喜んでもらうためにコーヒー豆を挽き続けて20年。
あの時の初心を忘れずに、今日もあなたの喜ぶ顔を見るために開店します。
ストーリーの中で語られる「あるきっかけ」が「あなたの商品・サービス」という構図ですね。
単なる店舗紹介より、心にグッときますよね。
(参考)野村美徳のストーリー
今から4年前の2015年。
僕は箱根にある外国人向けのゲストハウス(宿泊施設)に住み込みで働いていました。
しかし、2015年の5月に箱根である事件が起こります。
箱根山の噴火騒動。
箱根といえば、日本一の温泉観光地。待っていれば、わんさかお客さんが来るような場所。
しかし、この噴火騒動の後、お客さんの足はぱったりと止まってしまった。
宿泊のキャンセルの電話は鳴り止まず、待てど暮らせどお客さんが来ない・・
おみやげ屋さんで働いていた従業員は次々に解雇されていきました。
このままじゃマズい・・明日はわが身、いずれジリ貧だ・・何か手立てはないか。
そんな危機感とワラにもすがる思いで学び始めた、ウェブマーケティングとコピーライティング。
外的な要因(環境や他人)によって振り回されるビジネスは脆いということを、身をもって体験することができました。
この教訓を糧に、僕と同じような個人起業家のために、インターネットだけで集客からセールスまでを完全自動化させる「仕組み作り」のフルサポートをしています。
いかがですか?
読み手は物語に登場する主人公に自分自身を投影します。
だから、読み手となる見込み客はストーリーに引き込まれるわけです。
ストーリー型の文章は記憶に残ります。
「これ、わかるわかる!」という共感を生み出すことができます。
そして、「売られる抵抗感」を軽減してくれます。
ぜひあなたもオリジナルストーリー作りにチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
あなたオリジナルのストーリーを作ろう。そして、お客さんに語ろう。
追伸
さらに詳しく「ストーリー」について学びたい人はこの本がオススメです。
こちらの記事もオススメです!
カテゴリ:ストーリーブランディング [コメント:0]
コメントフォーム