今日は少し、僕の恥ずかしい過去の経験をお話させてください。
人間誰もが心の中に持つ、「エゴ」についてです。
ぜひじっくり時間をとって、あなた自身も一度振り返ってみてください。
人間の欲求のジレンマ
「マズローの5段階欲求説」という言葉。
あなたも今までに一度は聞いたことがあるでしょう。
アメリカのアブラハム・マズローという有名な心理学者が唱えた、人間の欲求には5段階あるというものです。
人は一番下にある生理的欲求から安全、社会、尊厳、、、と上に一段ずつ登っていくことで、自分の欲求を満たしていくという有名な理論です。
もし仮に、この階段を一段ずつ上に登っていくことが人生の目的だとしたら、「自分探しの●●」や「幸せ探しの●●」という言葉には要注意です。
なぜなら、「ある日突然、幸せを手に入れている」という状況をずっと期待しながら生きていくことになるからです。
ちなみに、あなたもそんなこと思ったことはありませんか?
しかし残念ながら、そんな虫のいい状況は一生訪れません。ただの「幻想」に過ぎないのです。
なぜそう言い切れるのか。
実は、僕自身がそんな「幸せの青い鳥」ばかりを追いかけていた人間だったからなのです。
「自分探し」と「宗教」は紙一重
実はわたくし20代の頃、バックパック一つ背負って、一人でインドや東南アジアを放浪していたことがあります。
いわゆる、貧乏バックパッカーというやつですね。
わずかな所持金を持って、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ。
その理由はもちろん、「本当の自分」に出会うためです。
- あそこに行けば、間違いなく俺の人生は変わる。
- あの景色を見れば、本当の自分に出会える。
- あの人に会えば、自分の進むべき道を教えてくれる。
そんな淡い期待を抱きながら、本気で「自分探しの旅」で劇的に人生が変わると信じていました。
改めてこうして文章で書くと、「俺は何かの宗教に入ってたんじゃないか?」と錯覚するくらい、本当にヤバい男でしたね。。苦笑
ひとまずここは、「自分探し教」と命名しておきましょうか。笑
これは僕だけに限らず、人間誰しも心のどこかで「人生を劇的に変化させることができたら…」と密かに願っていたりします。
でも残念なことに、人生にはテレビゲームのような「リセットボタン」なんてものはどこにも存在しません。
ただ、幸か不幸か世の中には、「人生を変えたい!」と強く望む人のために、こうした「リセットボタン」と称したもので溢れかえっています。
例えば、薬物、新興宗教、自己啓発セミナー、携帯の出会い系サイト、権利収入という甘い言葉で誘うMLM、ワンクリックで100万円稼げるかのような誇大広告など、、、
どれも「人生をリセットしたい人」のために用意された、一種のまやかしです。
もちろん、これらの方法がすべて幻想であることはみんな知っている、、、はず。
しかし、その一方で、
心のどこかで一発逆転とか、一瞬で人生を変える出来事を願っているのもまた事実でしょう。
なぜなら、非日常の世界に憧れるのは、人間誰もが持っている願望だからです。
そう思うと、人間の欲求というものは本当に複雑で、いろいろな要素が絡み合っていることがわかりますよね。
でも、いくら探してもそこには「本当の自分」なんてどこにもいません。
”自分探しの旅”は、そろそろ終わりにしよう!
人はいつも、「他者からの承認」を求めて生きていると言われています。
- 世間から認められたい。
- 会社の上司から賞賛されたい。
- 学校の先生から褒められたい。
- 親から褒められたい。
- 異性からモテたい。
- 友達からすごいと思われたい。
etc.
これらすべてが他者からの承認です。
マズローの5段階欲求の階段を一段一段登っていった先には、「社会的欲求」「尊厳欲求」という他者とのつながりから生まれる幸せがあります。
つまり裏を返せば、誰からも承認されない人生からは幸せは生まれないということです。
であれば、「自分探しの旅」のような都合のいいリセットボタンを探すのはさっさとやめて、別の方法で「本当の自分」を探すほうが見つかる可能性が高まるのは間違いありません。
「本当の自分」はどこにいるのか?
答えはたった一つです。
それは、日々の積み重ねの延長線上にいる。
そう僕は確信しています。
もし、本当の自分を見つけたいのであれば、今取り組んでいる目の前のことを地道にコツコツ続けていくしか方法はありません。
横着せず、一つずつ形にしていく過程こそ、本当の「自分探しの旅」というものでしょう。
「本当の自分」とは、案外身近なところで発見できると僕は信じています。
追伸
ぜひ今日の記事を読んだあなたの感想を教えてください。
以下のコメント欄にドシドシ書き込んでくださいね。
お待ちしております。
こちらの記事もオススメです!
タグ:エゴ ジレンマ マズローの5段階欲求説
コメントフォーム