今日の午前中、東神奈川にて用事を済ませた後のこと。
日頃の運動不足の解消と周辺探索を兼ねて歩いて帰宅することに。
その道すがら、店舗の外までズラリと並んだ人の行列を発見しました。
「なにごとか?」
そう思いお店をのぞいてみると、一軒のパン屋さんでした。
一見どこにでもありそうな普通の街のパン屋。
しかし行列ができるぐらいなので、さぞおいしいパン屋なんだろうと思い、並んでいた年配の女性に話しかけてみました。
「このパン屋さんはそんなにおいしいんですか?」
「美味しいわよ。しかも、安いのよ!」
(へーそうなんだ、、、)
とはいえ、「おいしい」「安い」だけなら、他にもありそうですよね。
午前11時という中途半端な時間にもかかわらず、10人以上も行列を作って並んでいるなんて…
いまひとつ腑に落ちません。
その理由を探るべく、お店に入って調べてみることにしました。
「なるほど」
理由はすぐにわかりました。
なんとそのパン屋さん、形が崩れたパンや大きさが不揃いになったパンなど、売り物にならないいわゆる「B級商品」を扱っているパン屋だったんですね。
今風に言えば、「アウトレット」というやつです。
服や靴では馴染みがありましたが、まさかパン屋まであるとは…
しかも、これだけの集客力があるとは正直びっくりしました。
どうやらこのお店、地元では有名なパン屋さんらしく、B級商品を集客商品にしていたわけです。
マーケティング用語でいうところの「フロントエンド商品」です。
アウトレット商品と言っても品質に問題があるわけではありません。
ただ形が崩れただけ。
普通に販売されてる商品と品質や味は同じなわけです。
このパン屋のビジネスモデルは以下の通り。
アウトレット商品(FE)
↓
正規の商品(BE)
↓
リピート
素晴らしいマーケティング戦略ですよね。
ちなみに、この「B級商品戦略」はいろんな業界で応用されたりしています。
- 入れ物に穴が空いたから…
- 水没したから…
- 配送途中で段ボールを落としたから…
などなど、、、
中身に問題はないけど、売り物にならない商品を値引きして販売する戦略です。
どうせ捨てるモノなら、安くても販売できたら万々歳。
しかも、強烈にお客を引き寄せる集客商品にもなる。
この戦略、僕たちのビジネスにもうまく使わない手はありませんよね。
ちなみに余談ですが、、、
全然買う気はありませんでしたが、僕もこのパン屋さんでピンポン球サイズのあんドーナッツ5個入りを買いましたよ。
しかも、たったの100円(激安!!)
もちろん品質も味も問題なし。美味しくいただきました^^
さらに、ポイントカードまでつけてくれて次回の来店を促す施策もバッチリ。感服ですm(_ _)m
ぜひ、「B級商品戦略」をあなたのビジネスでも取り入れられないか考えてみてくださいね。
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