「人はなぜ本を読むのか?」
あなたは今までに、こんなことを考えたことはありませんか?
もしあなたが本をたくさん読む読書家であっても、
まったく本を読まない人でも、改めて「読書」について考えてみましょう。
ここでは、わたくし、野村美徳なりの読書論について解説しています。
あなたの読書に対する一つの思考のモノサシになればうれしいです^^
この記事の目次
人生に差がつくのは「○○○○能力」の有無
gift。
日本語に直訳すると「贈り物」。
実はこの英単語には、
もう一つ別の意味があります。
それは、天から与えられたもの。
つまり「才能」です。
人は、自分ができないことをできる人を見て、
「あの人は生まれ持った才能がある」や「あの人は特別な能力がある」というように、
一括りに考えたがる傾向があります。
事実、そうかもしれません。
でも、本当にその人に「天賦の才」があるかどうかは誰にも証明できません。
なぜなら、テレビゲームのように、
個人の能力を明確に数値化できないからです。
しかしそれでも、”あの人”は生まれながらにして、
特別な才能が備わっていると信じずにはいられない。
それはなぜか。
信じることをやめた瞬間、いま自分に才能がないのは、
ただ単に努力していないからだ。と結論付いてしまうからです。
”あの人”にはあって、自分にはない「才能」というものを探し求めれば求めるほど、
不運な自分の境遇を嘆くことができます。
かわいそうな自分を慰めることもできます。
そして、最後にこう呟く。
天は我を見放したのだと。
でも、僕は思います。
今のような情報化社会でうまく生き残るために必要な能力というのは、
何か特殊なことができるといった技能的な能力よりも、むしろ、、、
ある事実を知っているか、知っていないかといった、
「情報収集能力」の方が何倍も価値があると考えています。
それには特別な才能なんていりません。
要は、知ろうとするか、しないか。
たったそれだけの差です。
世の中の仕組みを知っている人は得をして、知らない人は損をする。
そんな超情報化社会を生きているのだと、
改めて実感することが多々あります。
あなたもそんなこと思ったことはありませんか?
情報が大量に行き交うこんな時代で生き残るためには、
やはり日々勉強するしかありません。
読書離れが深刻…
「勉強」と聞くと、何やら参考書を開いて机に向かって
ガリガリ学習することをイメージしがちですが、実際はそうではありません。
勉強をするとは、突き詰めて考えると「情報収集する」ということです。
- 社会の見えないルールや世の中の仕組みを知ることも一種の情報収集。
- 人間関係をうまく築くコツを知ることも一種の情報収集。
- 他人がなかなか体験できないことを経験することも一種の情報収集です。
そして、こうした「情報」はお金で買えます。
そのうってつけなのが、そう、読書です。
本を読むということは、つまり、
「情報」をお金で買うということに他ならないわけです。
しかし、ここ最近の”読書離れ”が相当深刻らしい。
53.1%が1日の読書時間を「0分」と回答した。
(大学生の生活実態調査から引用)
この結果に対してあなたはどう感じましたか?
他人の人生に対して、とやかく言う権利はないので、
「へぇー、そうなんだー」ぐらいにしか思わないかもしれません。
ですが、もしこの事実が本当なら、
「なんともったいないことか!」そう声を大にして僕は言いたい。
現代社会で犯す最大の罪とは?
これは僕の個人的な意見ですが、、、
読書という経験を積めば積むほど、
情報収集能力が高まるのは間違いありません。
言い換えれば、「行間を読む力」が抜群に高まるといってもいいでしょう。
読書というと多くの人は、
わかりやすい本を好む傾向にありますよね。
紀伊国屋といった大きな本屋に行ってみると、
『わかりやすい○○な本』や『よくわかる○○』という題名の本がベストセラーのコーナーに並んでいます。
たしかに文章はわかりにくいより、
わかりやすいほうが読みやすいに決まっています。
しかし、内容までわかりやす過ぎるのは、少し考えものではないでしょうか?
というのも、
「わかりやす過ぎる内容」ということは、考え方によっては、
自分の考え方や価値観をさほど大きく超えていないということでもあります。
つまり、読んですぐ理解できる程度の内容なら、
わざわざ時間をかけて読まなくてもいいのではないかということ。
そんな本ばかり読んでいても、
なんとなくわかっていることの再確認にしかならないですからね。
逆に、わかりにくい本や難しい本を読むのはどうでしょうか。
まず、読めない漢字があれば、
辞書やネットで調べるしかありません。
すると、語彙力が高まっていきます。
よくわからない文章があれば、
どういう意味なんだろうと自然に考えるようになります。
すると、読解力が鍛えられていく。
自分と違う考え方や価値観に出会えば、
どうしてなんだろうという疑問が湧いてきます。
すると、解釈力が磨かれていく。
本から『答え』を教えてもらうのではなく、
本を読むことで自ら『問い』を生み出し、
その『答え』を探してまた次の本を読む。
こうして読書を通じて、受動的ではなく、能動的に考える習慣が自然に身についていきます。
内側から自発的に自分なりの答えを見つけていくことが本を読む最大の目的であり、
情報収集能力を高めていく最高のツールとなるわけです。
現代社会で犯す最大の罪とは、紛れもなく「無知」であることです。
”才能”という名のプレゼントをあなた自身に!
最後に、もう一度。
「gift」という単語の意味を考えてみましょう。
贈り物。
決して「贈られてきた物」ではありません。
意図せずして、棚からぼた餅的に
手に入れた物ではないということです。
「誰か」が意図して贈ってきた贈り物。
その贈り主とは一体誰か?
そうです。
それは、他でもないあなた自身です。
才能を惜しみなく自分にプレゼントしてあげるのか、それとも・・・
どちらを選択するかは、
最後はあなた次第ということです。
まとめ
本を読もう。そして、あなたの隠れた才能を発見しよう。
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