【警告】「働き方改革」という言葉に踊らされるな!

目安時間:約 11分

よく都市伝説的に世間で語られる「35歳転職定年説」。

 

おそらくあなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

転職するなら「35歳まで」という迷信的なものです。

 

実際のところ、それがウソかホントか僕は知りません。

 

しかし、人生の大半を費やす「労働」について、自分なりの答えを明確にしておかなければ、いつまで経っても世間の意見に翻弄されてしまいます。

 

ここでは、最近なにかと話題の「働き方改革」に触れつつ、働くことについて筆者なりの考えをまとめました。

 

現代社会の価値観を映し出したキャッチコピー

先日、品川から横浜へ帰る途中。

 

JR京浜東北線の車内でのこと。

 

こんなつり革広告が目に飛び込んできました。

 

 

条件は、今よりいい会社。以上。

 

 

転職情報会社、DODA(デューダ)のキャッチコピーです。

 

そして、サブタイトルにこう書かれていました。

 

 

「給料とか残業とか、そういう理由じゃダメですか?」

 

 

(むむむ、、、なかなかいいキャッチコピーではないか…)

 

一人感心しながら、すぐさまノートにメモる。

 

でも同時に、なぜか悲しい気持ちになっていた。

 

おそらくこの広告のペルソナ(ターゲット)は、転職を考えてる20代後半から30代前半。

 

今の会社に不満を抱え、転職してもっといい待遇の会社はないかと探している、サラリーマンに向けられたメッセージなのだろう。

 

もしかしたら、結婚していて専業主婦の嫁さんと子供が1人か2人いるかもしれない。

 

こうした企業広告から、今のサラリーマンが何を考え、何に重きを置いているのかがよくわかります。

 

もう一度心の中で反すうしてみる。

 

 

「給料とか残業とかそういう理由じゃダメですか?」

 

 

やっぱり、何度読み返しても寂しい気持ちはぬぐえない。

 

もし、このキャッチコピーに答えていいのであれば、僕の答えはこうだ。

 

 

「ダメじゃない。でも、そんな働き方を定年まで過ごしてホントに幸せか?」

 

 

35歳転職定年説ってウソ?ホント?

ある人材派遣の経営者の方いわく、35歳という転職のボーダーラインは今でも歴然と残っているらしい。

 

35歳という年齢は、もしかしたら一つの区切りなのかもしれません。

 

それもそのはず、あまり一般的に知られていませんが、35歳が「人生の中間点」にあたります。

 

どういうことか?

 

実は、自然界における中間点というのは、二分の一ではなく、三分の一と言われています。

 

22歳から35歳までの13年間と、36歳から60歳までの24年間は体感的に同じ長さなのです。

 

 

通称、ジャネーの法則。

 

 

子供の頃にやたら長く感じた夏休みの40日間が、30代40代になると、あっという間に過ぎてしまう、あの感覚に近いです。

 

仮に22歳で就職して60歳まで仕事をすると、ビジネス人生は約40年。

 

三分の一というのは13年になります。

 

つまり、35歳。

 

40歳を過ぎれば、ビジネス人生はすでに6割が終わっています。

 

そして、60歳なんてあっという間にやってくる。

 

人生というのは長いようで、実際のところ短く感じてしまうのはこういった理由からです。

 

「働き方改革」という言葉に潜む矛盾点とは?

政府の発表いわく、2017年が働き方改革元年だったそうです。

 

そして、いまは2019年。

 

今年は働き方改革3年目ということになります。

 

「働き方改革」というのは、市場開拓力を高めるという目論見で作られたスローガンです。

 

アメリカ、フランス、イギリス、ドイツなど先進諸外国の平均労働時間と比較して、日本人は労働時間が長い割に生産性が低いことを専門家は指摘しています。

 

また、ある経済学者はこう言っています。

 

「もしも日本の労働生産性をドイツ並みに高めることができれば、一人当たりのGDPの35%増を見込める」







さて、あなたはこうした専門家の話を読んでみてどう感じましたか?

 

え?僕ですか?

 

はっきり言って、何のことかチンプンカンプンw

 

なに、労働生産性って?

技術革新を生む?

市場力を高める?

 

何だそれ。

 

日本人は労働時間が長いから生産性が低い?

 

で、だから何?

 

正直、「そんなことどうでもいいわ!」って思ってしまうのは僕だけでしょうか?w

 

そもそも「生産性」って何でしょうか?

 

労働時間が長いって何をもって長いのか?

 

といろいろツッコミたくなります。

 

そもそも「労働」というものを考える上でまず考えなければいけないことは、働く時間の長さとか、生産性とかではなくて、労働によって生み出された「価値」だろう。

 

  • なぜ、「働く側」にばかり焦点を当てるのか。
  • なぜ、労働によって生まれた「価値」にもっとスポットライトを当てないのか。
  • なぜ、その価値の「恩恵を受ける側」の人たちを軸に語られないのか。

 

こうした「価値」という視点で「働く」ということを考えれば、何時間働くとか、生産性がどうとかそれほど重要な話ではありません。

 

 

「で?結果、世の中に何を生み出したんだい?」

 

 

結局、この手の議論は「自分」にしか矢印が向いていないことに他なりません。

 

一番大事な、あなたが働くことでその先にいる「困っている人」や「感謝してくれる人」の存在がごっそり抜け落ちています。

 

もちろん、労働者の権利や労働環境は大事なこと。

 

それらが良くないがために、良質な商品やサービスの「価値」が消費者に提供できないのは本末転倒ですからね。

 

しかし本来、労働時間や労働環境といったことを語る前に、エンドユーザーである「消費者」についてまず考えるべきだ。

 

だからもし、「労働」について議論するのであれば、この質問に対して一人一人自分なりの定義をしておく必要があります。

 

 

あなたにとって働くとは何ですか?

 

 

ちなみに、僕が考える働くことの定義は、

 

 

「価値」と「価値」の交換。

 

 

仕事とは、ただお金と時間を手に入れるためにするのではなく、お金と時間を手に入れても一生やり続けたいという「使命感」で行うものだということ。

 

あなたはどちらの人生を歩みますか?

何度も言うように、35歳というのはビジネス人生の中間点になります。

 

そして、もう一つ。

 

「2種類の人間」に明確に分かれる分岐点でもあります。

 

一つは、自分の志命に向き合って、死ぬまで世の中に価値を提供していこうと「生涯現役」を選択する人間。

 

もう一つは、35歳に「転職定年」を迎え、そのまま60歳という「職業定年」という道を選択する人間。

 

自分の人生のハンドルを自分でコントロールする人生か。

 

それとも、60歳という、昔どこの誰だかわからない政治家が決めた制度の名残りに従う人生か。

 

どちらの人生を歩むのかは、それは僕やあなた次第です。

 

そして、その選択を迫られるタイムリミットが35歳なのです。

 

親から受け継いでいる最も価値ある相続財産。

 

それは「お金」や「地位」ではなく、まぎれもなく「時間」です。

 

このことに気づけば、自分の人生に対する価値観が変わってきます。

 

もっと真剣に働くことについて考え、時間をもっと大切に使おうと考えるでしょう。

 

最後にもう一度、あなたにお聞きします。

 

 

「給料とか残業とか、そういう理由じゃダメですか?」

 

 

さて、あなたなら何と答えますか?

 

少なくとも40歳までには、自分なりの答えを見つけておきたいところですよね。

 

まとめ

 

「働き方改革」という言葉に踊らされるな!あなたにとって「働くこと」の定義を明確にしよう。

 

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管理人:野村 美徳 -のむらよしのり

元真言宗総本山である高野山の僧侶見習い。
その後、全く知識なし・技術なし・資金なしの状態からウェブマーケティングの世界に飛び込み、現在は、SNSをメインとした独自のオンライン集客法を開発し、横浜にてSNSストーリーブランディング集客の専門家として活動する。

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