From のむらよしのり
横浜・馬車道の大戸屋より
仕事の帰りが遅くなって我慢できないぐらい腹ペコの時。
そんな時には、やっぱりここ、大戸屋に限る。
いつものように毎度おなじみ大好きなチキン南蛮定食を注文し、しばしスマホを開いて時間をつぶす。
(数分後...)
「オマタセシマシタ」
ニッコリと笑顔で料理を運んでくる女性店員さん。
満面の笑みに、思わずこちらも笑顔になる。
料理を受け取りながら胸元の名札に視線を移す。
アン・グエン(仮名)
あまりにも笑顔がステキだったため、話しかけてみる。
「どこの国の方ですか?」
ー「ベトナムです」
「日本語上手いですね。学生さんですか?」
ー「はい、学生です。でも、他のスタッフのほうが私より日本語うまいです」
店内を見渡してみる。
2、3人いただろうか、見た感じ全員日本人ではなかった。
皆黙々と働いている。
勤勉に、そして礼儀正しく。
なんと素晴らしい光景か!
清々しく働く若者の姿に一人感心する。
さて、
気分が良くなったところで箸を手に取り、
チキン南蛮を口いっぱい頬張ろうとした、その瞬間。
なんとも言えない不安と憂鬱な気持ちに襲われた。
未来の暗い日本の姿がぼんやり目に浮かんできたのだった。
そういえばここ最近、こうした飲食店だけじゃなく、
コンビニの店員や工場/倉庫といった現場の作業員も、日本人から外国人に変わってきましたよね。
まぁ、ある意味、その変化の流れも当然といえば、当然か。
世界でもっとも人件費が高くて、
さらに、福利厚生や社会保障をガッツリ求めたがる日本人。
「きつい、汚い、危険」のいわゆる3Kの職場があろうものなら、
すぐにブラック企業やら、パワハラだとワーワー騒ぎ立てる日本人。
大学卒業後、先進国一学ばない日本人。
(※個人的には、これが一番問題だと思っている)
あれ、、、
てか、僕たち日本人の強みって何だったけ?
これから日本人にしか担えない役割ってあるんだろうか?
外国人労働者の増加だけではありません。
AIやロボットといった存在も見過ごせませんよね。
しかも今、コロナの影響でバンバン企業が倒産してるというのに、
相変わらずテレビでは「クールジャパン」などとバカの一つ覚えみたいに自国自慢ばかりしてるし・・・^^;
日本が大好きな外国人を捕まえて毎回お決まりの一言をもらう。
「日本のおかげです」
「日本は素晴らしい」
「日本に感謝!」
なんだか、
「どうだ、日本ってすごいだろ!」と自慢が過ぎて、
たまに見ていてウンザリすることってないですか?苦笑
確かに、日本の文化やモノづくりは素晴らしいものは多い。
母国がバカにされるより、
褒められるほうがうれしいに決まってる。
でもね、、、
自画自賛するかのような、
過剰な演出をやり過ぎるのはやっぱり考えものだよ。
ちょっと視点を変えれば、
今の日本って外国人労働者たちが苦労しながら生きているという一面がある。
日本人が敬遠しがちな労働環境で、
「安価な労働力」として雇用されている外国人労働者も多い。
・コンビニは24時間営業していて欲しい!
・宅配便は決まった時間に届けてもらいたい!
・ゴミ一つ落ちてないキレイな街に住みたい!
僕たちが当たり前のように考えている便利な生活は、
低賃金・重労働に耐えて働く外国人の存在がなければ成り立たなくなってるのも事実です。
日本人として誇りに思うこと、
それ自体は素晴らしいことなのは間違いありません。
でも同時に、
このままいろいろな問題から目を逸らしてばかりじゃ、
まったく進歩も成長もしない国になってしまう。
あなたもそう思いませんか?
自国を称賛する一方で、
厳しい現実にも真摯に向き合い、
問題を解決していける世の中になればいいですよね。
僕もこれまで以上に精進します!!
おっと!
そんなことアレコレ考えてるうちに、チキン南蛮がすっかり冷めてしまった。。。
これからの日本。
ちなみに、
あなたはどんな日本にしていきたいと思っていますか?
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