マーケティングを学んだことがある人なら、
一度は「ファネル」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
より良い商品やサービスを、より多くの人に伝えていくためには、
しっかりと「ファネル」を意識して戦略を組み立てることが重要になります。
しかし、その全体的な流れや役割をしっかりと理解している人は少ないです。
そこで今回は、マーケティングにおける「ファネル」について解説していきます。
「マーケティングファネル」とは?
もともとファネルとは、液体や粉体を口径の大きい容器から、
口径の小さい穴に入れる際に利用する「漏斗(ろうと)」の意味です。
つまり、「マーケティングファネル」とは、広く潜在客を集めたうえで、
ふるいにかけられた見込み客が興味・関心、そして成約へと流れる段階を
漏斗でこした様子に似ていることからそう呼ばれています。
別の言い方をすれば、
商品・サービスの購買に至る顧客行動の過程をフェーズ分けしたものになります。
以下の図が、
一般的な「マーケティングファネル」と呼ばれるものです。
上から、
① 認知
↓
② 興味・関心
↓
③ 教育・理解
↓
④ ブランディング
↓
⑤ 告知
↓
⑥ セールス
↓
⑦ コミュニティ作り
基本的に、この7ステップの段階を踏み、
潜在客→見込み客→顧客→リピート客→ファンへと転換していきます。
SNSを使った「マーケティングファネル」とは?
マーケティングファネルに今流行りのSNSを組み込むと、以下のようになります。
① 認知
FacebookやTwitterといったSNSユーザーに、あなた(商品・店舗)の存在を認知してもらう。
↓
② 興味・関心
ランディングページやブログに投稿した記事を読んでもらい、興味・関心を持ってもらう。
もっと詳細について知りたいと思っている見込み客に無料プレゼントのオファーをし、メルマガやLINE@の登録に誘導する。
↓
③ 教育・理解
接触頻度が高めて人間関係を構築する。
↓
④ ブランディング
専門家としての地位を築き、信用レベルを上げる。
↓
⑤ 告知
売りやすい環境が出来上がったら、セールスをする。
↓
⑥ セールス
その他の商品を販売していく。
↓
⑦ コミュニティ作り
リピート客になってもらえれば、一つのコミュニティを形成していく。
SNSを使ったマーケティングファネルの全体像を描くために重要なのことは、
お客さんがどこであなたを見つけ、何に興味や関心を持ち、なぜ商品が必要なのかを教育し、
最終的に商品を購入してもらうまでの導線をしっかり作ることです。
マーケティング実践者が犯すよくある間違いとは?
しかし、残念ながら、
この導線をしっかり考えながらマーケティングを実践している人はほんの一部です。
よくある間違いとして、
「一つのメディアだけをがんばれば集客できる」と考えていることです。
例えば、Facebookだけとか、インタグラムだけとか、ブログだけといったように、
一つのメディアだけにしか力を入れないというパターンです。
しかし、Facebookやブログはあくまでも、
マーケティングの仕組みを構成する一つのパーツに過ぎません。
家を建てるのに、ノコギリだけで家を建てるなど不可能ですよね?
それと同じで、マーケティングファネルで使われるメディア一つ一つも、
「販売」という目的を達成するための一つのツールに過ぎないわけです。
「木を見て森を見ず」ということわざがあるように、
全体に貢献しない部分はなく、部分に貢献しない全体もありません。
そこで「売れる仕組み」を作るためには、
必ずマーケティングの設計図が必要になってきます。
ただ闇雲にSNSやブログを活用するのではなく、
「マーケティングファネル」を意識しながら効率よくSNSをビジネスに活用していきましょう。
まとめ
「マーケティングファネル」の全体像を把握したうえで、SNSマーケティングを実践することが重要である。
追伸
SNSマーケティング についてさらに詳しく学びたい人は、こちらの拙著をお読みください。
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