今からちょうど3年前の今ごろ。2016年の秋。
僕は、完全に心を病んでいた。
自分がやっているビジネスに誇りが持てず、いつも心理的葛藤を抱えながら仕事をしていた。
「俺は何のためにコピーライターとして起業したのか…」
苦しんで、苦しんで、苦しみ抜いた末に、僕はある一つの決断をした。
「金輪際、この業界とは縁を切ろう…」
人知れず、僕はある”裏”の業界からキレイさっぱり足を洗った。
心が病んでいた、諸悪の根源。
それは、自分のビジネスに取り組む「軸」と、絶対に譲れない「信念」が無かったためだった…
この記事の目次
「ビジネス」の定義
ここでは、「情報発信ビジネスの究極的な意義とは?」という、かなり本質的なテーマを僕なりの情報発信ビジネスの「意義」と目指すべき「情報発信者像」ついてお話します。
これはあくまでも僕の考えですが、、、ここでお伝えする本質的な部分が理解できなければ、正直「情報発信ビジネス」は向きません。
あえて茨の道である「情報発信ビジネス」という割に合わない選択は絶対に避けるべきです。
どこかの会社に勤めて自分の時間を切り売りして毎月給料をもらいながら働いたり、一事業主として、専門スキルや知識を企業や個人に販売している方がよっぱど幸せだからです。
世の中には「情報発信ビジネス」以外にもたくさんビジネスはありますし、お金を稼ぐ方法だってたくさんあります。
「情報発信ビジネスが絶対だ!」みたいな、ある種、傲慢主義的な考えは、これっぽっちも僕は持っていません。
なぜなら、「ビジネス」はあくまでも幸せに生きるための「手段」であって「目的」ではないからです。
そもそも、僕にとっての「ビジネス」の定義とは、
目の前(or画面の向こう)にいるお客さんの、「問題解決」と「願望実現」のお手伝いをすることである。
そして、その対価としてお金をいただく。
その手段として「情報発信ビジネス」というものがあるに過ぎないのです。
情報発信する一番の目的とは?
先日、メルマガ読者さんからこんな質問をいただきました。
情報発信して、私に何のメリットがあるのでしょうか?
確かに。よく考えれば、なぜわざわざ自分の貴重な時間を使ってブログやメルマガで情報発信するのか、正直、よくわかりませんよね。。苦笑
実は、この手の質問を受けるのは、今回が初めてではありません。
なので、僕はこの手の質問がいつ来てもいいように、前もって準備をしています。
この質問に対して、僕はこう答えるようにしています。
情報発信する一番の目的は、「信頼残高」を貯めることです。
ちなみに、あなたは「信頼残高」という言葉を聞いたことはありますか?
世界的名著「7つの習慣」の第四の習慣に出てきます。
とても有名な本なので、あなたも読んだことがあるかもしれませんね。
この「信頼残高」という言葉の本質が理解できれば、おのずと「情報発信ビジネス」の本質も見えてきます。
「信頼残高」とは何か?
「信頼残高」とは、簡単に言えば、
相手との信頼関係のレベルを、銀行口座の残高にたとえたもの。
銀行口座にお金を預けていけば、どんどん預金残高は増えていきますよね。
同じように、他人からの信用にも、貯金・借金があるという考え方です。
相手のためになることをすればするほど、信用を獲得(貯金)できます。
逆に、いつも期待を裏切っている(借金)と、どんどんマイナスになっていきます。
例えば、同じ頼みごとでも、「Aさんから頼まれるなら良いけど、Bさんからはイヤ」みたいなことを感じたことはありませんか?
これが、AさんとBさんの信頼残高の差です。
当たり前ですけど、信頼残高が多いほうが、周りとの人間関係は良くなり、仕事もプライベートもスムーズになります。
つまり、「あなたのために」と動いてくれる人がたくさん現れるということです。
情報発信をして「〇〇」を貯めよ!
突き詰めて考えれば、、、
情報発信の本質というのは、「信用を貯めていく行為」に他なりません。
あなたが価値ある情報を発信することで、読者の悩みが解消したり困っている問題が解決されれば、読者のあなたへの「信頼残高」はどんどん増えていきます。
お金とは、「信用」を数値化したものです。
つまり、情報発信者のあなたの「信頼残高」が貯まれば貯まるほど、「お金」という目に見える形に換金しやすくなるというわけです。
お客さんとしっかり信頼関係を築きながらお金に変換していくビジネスのことを、「信用換金ビジネス」と呼んだりします。
しかし、最近の風潮として、、、
「ラクして簡単になる早で稼ぎたい!」
というような、即金思考に陥りがちです。
5年ぐらい前まではコピペでブログ記事を更新したり、毎日、次々に発売される嘘とも本当とも言えない詐欺まがいな情報商品を紹介すれば稼げました。
使い古した顧客リストを何度も使い回す、いわゆる「焼畑農業ビジネス」というものです。
しかし、そんなことばかりやっていて本当に、「信頼残高」は貯まるでしょうか?
普通に考えて、貯まりませんよね。
むしろ、貯金を引き出し過ぎて借金まみれでしょう。
情報発信ビジネスの本質は、◯◯すること。
ここまでの話を踏まえて、もう一度ブログの読者さんからいただいた質問を見てみましょう。
「情報発信して、私に何のメリットがあるのでしょうか?」
「私にメリットはありますか?」と聞いてる時点で、僕からすれば、ビジネスの本質からズレているわけです。
本来であれば、「相手にメリットはありますか?」と聞くべきです。
繰り返しになりますが、情報発信ビジネスの本質は「信頼残高を貯めること」です。
まったくお金にならないからといって、目先の小銭を拾いにいくような即金思考になるのではなく、まずはドーンと構えて、コツコツ相手の「信用」を貯めることを第一優先に考えて、情報発信するべきでしょう。
正直に白状します…
今やSNS時代に入り、口コミや情報は一瞬にしてインターネット上を駆け巡ります。
そんな時代に、リストを大量に集めて取っ替え引っ替えしたり、「読者=お金」のように扱ったり、信頼残高のまったく貯まらない「焼畑農業モデル」は流行りません。
断言します。
絶対に、流行りません!!
なぜ、ここまで言い切れるのか。
この際、正直に白状しますね。
実は、コピーライターとして独立した当初、僕は「焼畑農業モデル」の「リストを大量に集めて、使い捨てる」というようなビジネスを、ある会社と共同でやっていたことがあります。
確かに、このビジネスモデルはかなり儲かります。
事実、僕がこのビジネスをバリバリやっていた全盛期の頃、メルマガアフィリエイトだけで、月に最高600万円の売上を作ったことがあります。
でも、心のどこかでいつも「罪悪感」と「後ろめたさ」を感じながら仕事をしていました。
「こんなのビジネスでもなんでもない。ただの”情報弱者”を相手にした、卑怯でせこい詐欺まがいな活動だ!」
心身ともに疲弊しきっていた当時の僕は、1年も経たずして情報発信ビジネスの”裏”の世界から完全に足を洗いました。
ただ、それなりの実績を作ってしまったので、今でもそういった業界の人からコピーライティングの仕事の依頼が来ます。
でも、僕の答えはいつも同じ。
「NO!」
心の中で中指を立てながら、丁寧に「お断りします」と返答していますw
繰り返しになりますが、僕にとってのビジネスの定義は、目の前(or画面の向こう)にいるお客さんの「問題解決」と「願望実現」のお手伝いをすることです。
これに少しでも反していたり、後ろめたさがあるようなら、仮に、一億円積まれようが、どんなにお世話になっている人からの仕事の依頼であろうが、僕は断固として仕事をお断りします。
言い古された言葉ですが、今のように情報がかく乱する時代だからこそ、
- 信用第一
- 一人一人、目の前のお客さんに誠実に向き合う
- 自分の行いや決断に対して全責任を負う
という姿勢や振る舞いが、とても大事になると僕は思っています。
高野山で1年間修行した身でありながら、最後は、己の欲望に負けてる情けない過去の自分を恥じつつ、、、
「軸」と「信念」がない人間は本当に脆い…という現実を、イヤというほど思い知らされたのは、今となってはとても良い教訓です。
起業家とは、◯◯する人のことである。
この記事の最後に、一つ大事な質問をさせてください。
これから「情報発信ビジネスを始めたい!」と、あなたが思っているのであれば、とても重要な質問になります。
その質問とは、
お金をたくさん稼ぎたいから!という動機以外で、なぜ、「情報発信ビジネス」でなければいけないのですか?
この問いに対する、あなたなりの明確な答えを持っていないと絶対に上手くいきません。
ほぼ100%、途中で挫折します。
これから「コピーライティング」や「マーケティング」といったスキルを学んでも、すぐに辞めてしまうでしょう。
これは、スキルやテクニックといった表面的な話ではなく、マインド、つまり「覚悟」の問題だからです。
「情報発信ビジネス」をやるとは、つまり、「起業家」になることに他なりません。
ちなみに、僕にとっての起業家の定義とは、
自分の心の中にある”真実”を世の中に発信する人のこと。
ビジネス規模の大きさはどうあれ、自分が発信するすべての言動・振る舞いに責任を持ち、世の中に価値ある商品・サービス・情報を提供する人のことです。
あなたはそんな「起業家」になる覚悟はありますか?
もちろん、いまなお僕も、自分が理想とする「起業家像」になるべく奮闘中であり、志半ばです。
僕がすべてできているなんて思わないでくださいね。
まずは小さなステップで大丈夫です。
あなただけの情報発信メディアを持ち、「信頼残高」をコツコツ貯めていくことで、3年後、5年後、10年後と長い目で見たら、確実にあなたのかけがえのない「資産」となって、将来役に立っていることでしょう。
今の時代「何を言ったか?」よりも、「誰が言ったか?」が、ますます重要になってきています。
これからの時代、「信用」を貯められる人だけが生き残れると僕は確信しています。
さて、あなたはもう、その心の準備と覚悟はできていますか?
まとめ
- ビジネスとは、目の前(or画面の前)にいるお客さんの、「問題解決」と「願望実現」のお手伝いをする活動である。
- ビジネスは、幸せに生きるための「手段」であって「目的」ではない。
- 情報発信ビジネスの本質は、信頼残高を貯めることである。
- 起業家とは、自分の心の中にある”真実”を世の中に発信する人のことである。
追伸
準備と覚悟ができているあなたへ。
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