僕たち個人起業家が重点的にリサーチしなければいけないのは、
「商品」「市場(競合)」そして、「見込み客」この3つです。
リサーチは、ビジネスコンセプトを考えるだけでなく、
コピーライティングを書く時にもとても役立ちます。
ぜひ、ポイントを押さえてリサーチをしましょう。
今回は、「市場(競合)」のリサーチ法について解説していきます。
この記事の目次
市場リサーチ①|市場リサーチとは何か?
市場リサーチとは、現在の市場動向を把握するために行う調査のこと。
見込み客の購買行動や嗜好などを分析し、
市場全体のトレンドを把握することでマーケティング戦略に役立てます。
孫子の兵法「彼を知り、己を知れば百戦危うからず 」という言葉にもある通り、
まずは周囲の状況や競合を知り、戦略を立てることがとても重要です。
世の中には、市場調査を専門とする業者がありますが、
まずはネットや本を駆使して自力で調べる癖をつけていきましょう。
市場リサーチ②|リサーチ方法と種類
リサーチ方法
市場のリサーチ方法には、以下のようなやり方があります。
- アンケート調査
郵送、対面、アンケート、インタビューなどを行ってデータを収集する方法
- グループ調査
年齢、性別、職業などが共通しているグループのインタビューを行い、意見を引き出す方法
- 統計調査
公的機関が調査、公表しているデータを使って数値の割り出しなどを行う方法
- 覆面調査
第三者が実際にサービスを利用して依頼元に情報を提供する方法
どんなデータを収集したいかによってリサーチの種類は変わってきます。
リサーチする種類
市場リサーチで調べるポイントは、以下の3つです。
- ライバル(競合)
- ニュース・トレンド
- タイミング
一つずつ詳しく解説していきます。
ライバル(競合)
一口に「競合」といっても、
「直接競合」と「間接競合」という考え方があります。
どちらも見込み客を奪い合うという点において、競合となります。
例:レストラン
- 直接競合
近隣の同業他社、カフェ、ファミレス、居酒屋、バーなどの店舗型の飲食店が「直接競合」にあたります。
- 間接競合
テイクアウトの弁当や、コンビニ、宅配サービス(ピザや寿司)などが「間接競合」にあたります。
「食欲を満たす」という観点でみれば、同じお客さんを奪い合っています。
あなたのビジネス環境において「直接競合」と「間接競合」をピックアップして、
それぞれの強み・弱みを洗い出し、対策を立てましょう。
ニュース・トレンド
今、世間一般で注目されているニュースやその業界で問題になっているニュースなどです。
マーケット全体的なトレンド、例えば、新しいダイエット方法が流行っているとか、
新商品が発売されたなど、自分のマーケットに影響がありそうな大きなニュースをリサーチします。
トレンドのおすすめリサーチ法は、Googleトレンドを使いましょう。
Googleトレンドは、検索人気ランキングを表示してくれるツールです。
世の中の検索キーワードの動向をチェックして、現在のトレンドをリサーチしましょう。
タイミング
タイミングを見極める際は、イノベーター理論を参考にしてください。
イノベーター理論とは、1962年に米・スタンフォード大学の社会学者、エベレット・M・ロジャース教授が提唱したイノベーション普及に関する理論で、商品購入の態度を新商品購入の早い順に五つに分類したもの。
- イノベーター(Innovators:革新者)
冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。市場全体の2.5%。
- アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用層)
流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。市場全体の13.5%。
- アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随層)
比較的慎重派な人。平均より早くに新しいものを取り入れる。ブリッジピープルとも呼ばれる。市場全体の34.0%。
- レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随層)
比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。フォロワーズとも呼ばれる。市場全体の34.0%。
- ラガード(Laggards:遅滞層)
最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。イノベーションが伝統になるまで採用しない。伝統主義者とも訳される。市場全体の16.0%。
イノベーター理論を参考に、
「自分が売ろうとしている商品・サービスは今、マーケットのどのタイミングか?」
をしっかり見極めましょう。
市場リサーチ③|市場リサーチの4ステップ
市場リサーチで調べる順番は、以下の4ステップで行います。
- リサーチ目的を明確にする
- リサーチ対象とリサーチ方法を決める
- リサーチを実施する
- データを集計・分析する
一つずつ詳しく解説していきます。
ステップ1:リサーチ目的を明確にする
まず最初に、市場リサーチの目的を明確にします。
例えば、
- 商品・サービスの満足度を調査する
- 商品・サービスのターゲットを決めるためにトレンドを把握する
- 直接競合・間接競合を調査する
- 新商品の価格を決めるために試作品をテストする
など、目的を明確にします。
ステップ2:リサーチ対象とリサーチ方法を決める
調査目的を明確にしたら、
次は「調査対象」と「調査方法」を決めます。
上記のリサーチ方法を参考にして、必要なデータを集めましょう。
ステップ3:リサーチを実施する
いよいよ、実際にリサーチを行います。
注意点として、あくまでも客観的な「データ」や「統計」をリサーチするように努めて、
自分の主観的な「意見」や「感想」を入れないように気をつけましょう。
ステップ4:データを集計・分析する
最後は、データの集計・分析を行います。
ただリサーチ結果をまとめるのではなく、
「今後このデータをどのように活用していくか」ということを意識しながらまとめるのがポイントです。
データ分析が終わったら、
その結果を基に新しい商品・サービスの開発や既存商品の改善・対策案を考えましょう。
以上が、市場のリサーチ方法になります。
現代の日本は、膨大な情報で溢れかえっています。
できるだけ正確な情報を得るために、
常にアンテナを張って市場のリサーチを行いましょう。
まとめ
市場調査を徹底的に行い、ライバル不在のガラ空きのポジションを見つけ出そう。
追伸
さらに詳しくリサーチ方法を学びたい人は、このオンライン講座がオススメです。
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