「Salesmanship in PRINT」
直訳したら、「印刷されたセールスマン」。
もしあなたがこの言葉を初めて聞くのなら、必ず覚えておこう。
この言葉は、僕たち個人起業家にとって、とても重要なキーワードです。
今回は、セールスとコピーライティングの密接なつながりについて解説します。
印刷された営業マン=複製可能
「Salesmanship in PRINT」(印刷された営業マン)という言葉は、
ジョン・E・ケネディという人物によって提唱されたと言われています。
つまり、コピーライティングとは、営業マンの営業トークを紙に書き写したものであると定義しました。
現代広告の父といわれる、デイビッド・オグルビーも、
「これ以上適切に広告を定義した言葉はない」と言っているほどです。
そして、もう一つ。
コピーライティングの重要な概念が、
「Salesmanship Multiplied(複製された営業マン)」です。
営業マンの営業トークを紙に書き写したものであるとは別に、
コピーライティングの最大のメリットは、それを「複製することができる」ということです。
反応の高いコピーは、成績の優秀な営業マンと同じです。
つまり、それを複製できるということは、優秀な営業マンを何人も雇うのと同じこと。
同じ人間を複製することはできませんが、紙はいくらでも複製できます。
しかも、24時間365日、休まず、文句も言わず働いてくれる。
世界広しと言えど、こんな営業マンはどこを見渡しても見つからないでしょう。
この「複製」というキーワードこそ、
マーケティングの世界において重要な意味を持ってくるのです。
「優秀な営業マン」vs「売れるコピーライター」
歩合制で働く営業マンは、優秀であればあるほど(売れば売るほど)、高い報酬がもらえます。
「営業マン=コピーライティング」なので、同様に、
売れるコピーが書けるコピーライターには、高い報酬が与えられて当然です。
しかし、営業マンとコピーライターが決定的に違うところは、
その報酬に「レバレッジ」がかかるというところです。
レバレッジとは、「テコの原理」という意味で、
マーケティング用語として使われる場合は、
「少ない労力で大きな成果を手に入れる」という意味を表します。
例えば、優秀な営業マンが一人で1日に10件の新規顧客を獲得したとしましょう。
コミッションとして、1件あたり5000円が営業マンに支払われるとすれば、
1日5万円の報酬が得られることになります。
1ヶ月20日間活動した場合、1ヶ月のコミッションは5×20=100万円ということになります。
この営業マンは、自分の体を使って営業をするわけですから、
当然、獲得できる顧客の数には限りがあります。
これ以上コミッションを増やすためには労働時間を延ばすか、
1日に会う見込み客の数を増やすしかありません。
もちろん、これにも物理的な限界がいずれ来るでしょう。
一方、コピーの場合はどうでしょうか?
成約率10%のコピーができたとします。
100人の見込み客に送れば、10人の新規顧客が獲得できます。
これも同じように、顧客獲得1件あたり5000円のコミッションがもらえる場合、
見込み客100人にコピーを送れば5万円の報酬がもらえます。
では、この報酬を増やすためには、どうすればいいでしょうか?
答えは簡単。
できるだけたくさんの見込み客にコピーを送ればいい。
これには時間的にも、物理的にも、一切制約はありません。
あなたはどちらの「営業マン」を雇いたい?
残念ながら、生身の人間の営業マンだけでは、どうしても会える人は限られてきます。
職種や個人差によって違いますが、
一日に多くて10人ぐらいでしょうか?もう少し、少ないですか?
働ける時間も限られています。
しかし、「紙」がセールスマンになったらどうでしょうか?
読んでもらうことができれば、それこそ何百人、何千人と営業できてしまうわけです。
しかも、24時間365日営業活動をしてくれます。
さらに、それが「インターネット」ならいかがでしょうか?
ネットなら何十万人、いや、何百万人にだってアクセスすることができます。
想像してみてください。
いびきをかいて寝ている間に、
文章が勝手にセールスしてくれているところを。
趣味の草野球を仲間と満喫している時に、
LP(ランディングページ)から見込み客を大量に獲得しているところを。
おいしいフレンチのレストランで彼女と食事をしている裏で、
オンラインショップから自動的に商品が売れていくところを。
ちなみに、オンラインのコピーライティングのことを、
「Salesmanship on DISPLAY」などと呼ばれたりしています。
いつでも、どこでも、何をしていても、コピーがあなたの代わりに営業をしてくれる。
これこそが、コピーライティングの持つパワーであり、
インターネットをビジネスに使う一番の醍醐味です。
さて、あなたならどちらの「営業マン」を雇いたいですか?
まとめ
リアルの営業だけでは、いずれ限界が来る。
コピーライティングのスキルを高めて、早めに「印刷された営業マン」を雇おう。
追伸
コピーライティングのスキルを高めたい!と思ったら最初に読む本は、これが絶対オススメ!
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